2 グルメドラマの先行研究
世界美食の重要な一部として、日本食文化は世界中広く認められている。伝統的な日本料理と西洋料理など、「美食」が日本のドラマに欠かせないテーマとなっている。中国の聶俊珍氏はグルメ映画に対して、「料理をテーマとして、あるいは料理を借りて物語のテーマを語る。また、料理テーマとして、ストーリーを展開していく。料理についての活動は主役の生活に対して大きな影響がある、またストーリーの主題をはっきり指摘して深化する役割を果たす。このような映画は料理映画と呼ばれる。」と述べたことがある。筆者は映画だけではなく、この定義はグルメドラマの特徴に相応しいと思う。近年、日本のグルメドラマがどんどん人気になってきた。例えば、「料理」テーマにしたドラマは『将太の寿司』、『美しんぼ』など、「食べること」テーマにしたドラマは『孤独のグルメ』、『深夜食堂』など数え切れないほどある。グルメドラマと言っても料理に主題を置いているわけではなく、あくまで食べることを一番のテーマとしているのがグルメドラマである。
『深夜食堂』を例として説明する。原作は、安倍夜郎の「深夜食堂」(小学館 ビッグコミックオリジナル)。国民的「食」コミックともいわれる本作は、2009年に初ドラマ化されて以降、シリーズものに。映画、海外でのリメイク版も制作され、今やその人気は全世界へと広がっています。どの作品から見ても、小腹と心を満たしてくれる。このドラマの舞台は、場末の古くて小さな料理屋で、小林薫演じる店の主人が営むこの店はメニューは豚汁定食のみで、後は来た客の注文は何でも作るという設定。そこへ色々と問題や事情を抱えた客が来て、ストーリーが展開されるというドラマである。1人ひとりが日々を懸命に生きている。それを見守るのはヾ食堂を深夜に開店し、素性を語らぬマスター。この作品でそれぞれの人生が光る。昭和の風景にも感じられる、懐かしい繁華街の路地裏。深夜になって、「めしや」と書かれたのれんを出し、提灯をともす深夜食堂はある。メニューは酒と豚汁定食。「あとは勝手に注文してくれりやあ、できるもんなら作るよ。つてぇのが、俺の営業方針さ」というマスターの素朴でわい深い食が、多くの常連客に愛されている。しんみりとした癒しの場所となっているこの店をシーンに、客たちとマスターの交流を表現して、食べ物そのものより、人間というものにかなり重点を置いたドラマである。深夜食堂は個性派俳優ののほほんとした人間模様の描写がおもしろいという評判もよく言われている。
食べることを通じて自分も成長したドラマは『孤独のグルメ』である。このドラマは、少し美しい料理を食べるのが好きなサラリーマンの心理が良く描かれている。昼休み、いつもと少し違う通りで、何か新しい店、発見は無いかと探して見る小さな開拓心と冒険心、オフィスビルの間の小さな通りで、昔からやっていそうな小さな定食屋を見つけた時に入ってみたいと言う好奇心。そして、当たりのメニューを見つけた時の新しい店を開拓したと言う小さな達成感。いろいそなお店の料理を見ながら、日本料理の特徴だけでなく、日本人が食べることに対しての態度もわかるようになる。 日语论文从日本美食剧看日本人的饮食观(2):http://www.751com.cn/yingyu/lunwen_24832.html