2 「どうも」について
2.1 「どうも」の概況
「どうも」という挨拶が出来た理由は、江戸時代に使われていたある言葉が省略されたことと関係している。そもそも「どうも」という言葉は、江戸時代の「どうも言えぬ」という言葉に由来している。この「どうも言えぬ」という言葉は、どんなに工夫しても口で言い表すことが難しいときに使用されていた。当時は、口で言い表すことが難しいほどの素晴らしい景色を見たときは、「どうも言えぬ景色なり」などとして使っていた。明治時代になると、この「どうも言えぬ」が「どうも」と省略されて使用されるようになり、「どうもありがとう」、「どうも失礼しました」など、「とても」や「凄く」などのように程度の大きさを表す言葉として使用されるようになった。そして、日常の人との挨拶においても、「どうも先日はお世話になりました」など、「どうも」をつけて挨拶をするようになり、それが次第により簡略化されていき、今では「どうも」だけで便利な挨拶として使用されるようになっていきた。よって、「どうも」という挨拶が出来た理由は、江戸時代に使われていた「どうも言えぬ」という言葉が簡略化されていったからだ。 日语论文关于“どうも”的用法(2):http://www.751com.cn/yingyu/lunwen_35786.html