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    それらの研究において、動詞自体と動詞のアスペクト形式に関するものは膨大な数に上っているが、スル形とシテイル形におけるアスペクトの対立の中和現象に関する研究はそれほど多くないようである。連体修飾節におけるアスペクトの対立の中和現象は更に少ないと考えられる。そこで、本稿ではその中和現象について深く研究したい。 源^自·751|文\论]文'网[www.751com.cn

    1.2 動詞分類と本稿の目的

    まず、アスペクト研究において、動詞は不可欠なもので、文法的アスペクト対立が抽象的なものであるがゆえに、語彙的意のタイプに応じて具体化されるので、動詞分類は重要な意を持つ。

    金田一(1950)は動詞を「状態動詞」、「継続動詞」、「瞬間動詞」と「第四種の動詞」に分けている。

    奥田(1977)では、金田一(1950)の動詞の分類を批判した上、動詞をアスペクトという文法的対立の有無によって、2種類に分け、さらに、「主体の動作」か「主体の変化」かという新たな意特徴を採用し、次のように分類している。1)アスペクト体系のある動詞 (1.1)主体の動作を表す動詞 (1.2)主体の変化を表す動詞 2)アスペクト体系のない動詞 (2.1) 「シテイル」のかたちのない動詞 (2.2) 「シテイル」のかたちのしかない動詞。

    さらに、工藤(1995)は奥田(1977)を踏まえて、動詞を外的運動動詞、内的情態動詞、静態動詞に大きく分けた。「動作」か「変化」か、または「主体」か「客体」かによって細かく分けた。また、工藤(1995)は、静態動詞においては、スル―シテイルのアスペクト対立が成立しえないと述べ、また、内的情態動詞のような内的な思考や感情や感覚は話し手のみが直接感知できるものなので、人称性とムード性の違いが絡み合ってきて、スル―シテイルのアスペクト対立しているとは言い難く、中間的なものだと述べている。

    それから、スル形とシテイル形のアスペクトの対立について、工藤(1995)は

    スル形は完成性を表し、継続性を無視して時間的に限界づけて捉え、出来事の継起を表す。これに対して、シテイル形は継続性を表し、時間的限界づけられないで、出来事間の同時性を表すのである

    と指摘している。 

    そこで、本稿では次の問題について考察することにしたい。

    第一、連体修飾節におけるスル形とシテイル形のアスペクトの対立はどんな場合において中和現象が起こるのか。

    第二、その中和現象が起こる連体修飾節における動詞がどんな特徴を持っているのか。

    第二章 先行研究における中和現象

    2.1 時間限定性について

    工藤(1995)では中和現象を五種類にまとめた。その中の五種類目は方言の中和現象なので、本稿の考察対象としない。

    (1) この頃子どもいじめでよく死ぬ(=死んでいる)

    (2)昔は子どもが栄養失調でよく死んだ(=死んでいだ)

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