本当に血液型は人間の性格とは関係があるのであろうか、もしあれば、どのくらいの関係があるのであろうか。これまでの100年近く中、日本では、代表者の古川竹二(1927)、能見正比古(1975)、渡辺芳之(1994)はそれぞれ自分の見方を出した。現在の日本で流行っている血液型性格関連説は彼らの研究を基礎として作られらものである。本論文では、筆者はこれらの学者の先行研究を纏めた上で、血液型と性格の関連性について考察し、論述しようと考える。
1.2研究の価値
私たちは血液型と性格の関係を勉強することで、自分の血液型に相応する知識を身に付けることができる。また、相手の血液型をよく分かれば、話す時に、相手の性格と好き嫌いを明らかにできる。あくまでも、血液型と性格の関係に対する研究は、人間の発展と進歩と緊密に繋がっている。
2 先行研究
2.1 血液型定義、種類とそれぞれの分布状況
誰でも「血液型」という言葉を存じるが、もし「血液型はなんですか」と聞かれれば、この質問を完全に答えられる人は非常に少ないと考えている。ウィキペディアでの解釈を借りれば、「血液型とは、血液内にある血球の持つ抗原の違いをもとに決めた血液の分類のことである」と言う。しかし、実際、血液型は血液型別の事を指すのだけではなくて、人間の体の学問も指すのである。
1901年に、オーストリアの医学者カール・ラントシュタイナー(1900)はABO式血液型を発見した。彼はまず自身の血液型をA型と名付け、残りの血液型をそれぞれB型、O型、AB型と名付けた。ABO式血液型は、A、B、O、ABの4型に分類する。これまでの100年内、ABO式血液型以外、MN型、Q型、Rh型などの血液型も引き続き発見されたが、人類社会ではABO式血液型の割合は一番多い。
日本社会の血液型分布は一体なんだろうか。日本血液型学者の能見正比古(1979)は調査アンケートを行い、下記の結論を出した:
血液型 割合
A 38.1%
B 21.8%
AB 9.4%
O 30.7%
このデータから見れば、日本では、A型の人はもっとも多く、38.1%を占める。第2位のO型人より、7~8%多い。
2.2 日本の一般市民が血液型説を崇拝する表現
20世紀の始めから日本人は血液型に夢中である。占星術、星座を信じるように、多くの日本人は血液型に基づき、恋人と合うかどうか、仕事と合うかどうかを予測していた。今でも、多くの一般市民が「血液型は生活と緊密に繋がる」という考えを抱えている。幾つかの極端の例を下記に挙げる。
孫朦の『血液型と人生』には、この面白い例がある。2011年3月、東日本大震災が起きた頃の事。復興対策大臣松本龍は震災地の岩手と宮城県を視察した頃、地元政府の役員に「地元政府は自分で地震の対応策を考えなければならない。そうしないと、中央政府は手を出さない」という酷い言論を出した。また、松本龍はインタビューを受けた頃、地元の役員がかなり時間を待たせたと叱った。上記の言論のため、松本龍は日本人民に責められた。彼は人民からの批判に対して、自分がB型の人間で、実際の物事に関心を持っているが、性格には意地っ張り、冷たいというマイナスな面があるため、悪い話を口に出したと理由として弁解した。しかし、この「B型が酷い言論を出した理由」という言い方は人民に信じられない。最後、松本龍は復興対策大臣を辞めた。この例から見れば、血液型説は既に日本の政治業界に及んでいる。