ことわざから生み出された深い意は人間に対する非常に大切である。本論の目的は日本のことわざから日本人の人生観を探求してみる。これは、日本語の言語の勉強に役立つだけでなく、日本人や日本の文化を深く了解することにも役に立つと思う。
2 概念
2.1 ことわざとは
著書『古事記伝』において、ことわざは神が人の口を借りて発する神の心である、ということを述べている。
日本の各資料からの定義を次のように見られる。
『ことわざ辞典』:庶民の間から江戸時代に多く生まれたものと言われるが、人々
の喜びや悲しみや憤りばかりでなく、自然と人間との関り合いや動物、植物の生態に至るまで、その内容はさまざまである。
『大辞林』:昔から人々の間で言いならわされた。風刺・教訓・知識・興趣などをもった簡潔な言葉。
『日本国語大辞典』:古くから言い伝えられてきた、教訓または風刺の意を含んだ短い言葉。生活体験からきた社会常識を示すものが多い。
『国語辞典』:「こと」は「言」、「わざ」は「業」で深い意を持つ行為。昔から世間に広く言いならわされてきた言葉で、教訓や風刺などを含んだ短句。
『日本民俗資料事典』:簡単なことばで効果的に相手を納得あるいは屈服させようとする、一つのまとまった軽妙な文句である。
以上はことわざの定義で、どの辞書も大体同じような解釈で、共通的なところもある。まとめて言えば、ことわざは昔から伝えられてきた、長い間に庶民が労働や生活を通して、人間生活の経験を分かりやすい言葉で口から口へ代々に伝えていくということである。