私は去年の夏休みから推理小説に興味を持ってきた。きっかけは東野圭吾の『容疑者xの献身』の映画である。映画は面白くて緊張感があった。映画を見たあと、その推理小説を読み始めた。読んでいるうちに、推理小説に夢中になってきた。残念ながら、知っている推理小説は大体欧米と日本のものである。例えば、论文网欧米の『シャーロックホームズ』や日本の『人間の証明』、『白夜行』など。その推理小説は自国でだけでなく、世界のいろいろな国でブームとなっている。しかし、中国人として、中国の推理小説を一冊も読んだことがない。わざわざ書店へ行き、中国の推理小説を探しに行ったが、極めて少ないし、しかもあまり有名ではない。中国にも有名な小説家が多いが、推理小説を一途に書いていて世界に名をはせる作家は一人もいない。しかし、日本の推理小説家は何人か中国で流行っている。松本清張、森村誠一、東野圭吾を知っている人は結構いる。日本の推理小説は中国で流行っているが、自国の推理小説は逆に目立たない。本論文は中国と日本の推理小説の歴史と現状を比較し、その原因を探りたい。そして、中国の推理小説はどこが足りないのか、いかにして進むべきなのか、本文は以上の問題について浅薄な私見を提示するにとどまる。
2 「推理小説」の定義
「推理小説」という名称は、木木高太郎が雄鶏社にて科学小説を含む広義のミステリー双書を監修した際、江戸川乱歩や水谷準に提案されて命名したものと伝えられる。もともと「探偵小説」であるが、第二次世界大戦後、「偵」の字が当用漢字制限を受けたために用いられなくなった。それゆえ、「推理小説」は「探偵小説」とも言えよう。 そして、「推理小説」という名前は今日までずっと使われている。
「推理小説」とは、狭義的に言えば、推理は小説の構成の要素で、サスペンスを設置し、ロジックな推理方法を利用して事件を解決するという小説である。すなわち、主な探偵が事件を解決する小説は推理小説と言う。広義的に言えば、探偵が事件を解決する以外に、暴力小説、公案小説、幻想小説、復讐小説、冒険小説、スパイ小説、推理の感じがある及びサスペンスのある伝説やロマンス小説も推理小説の範囲に含まれていると言えよう。来`自^751论*文-网www.751com.cn
3 中日推理小説の発展
3.1 中国の推理小説の発展
中国の推理小説の前身は「公案小説」である。「公案」という語は宋代にはじまるかと思われる。「公案」とは公府の案牘のことであり、法令によって是非を判断することをもいう。封建社会の崩壊とともに、公案小説も文学の舞台から姿を消しつつあり、大量の欧米の推理小説が翻訳されるようになった。厳密に言えば、中国の推理小説は20世紀の初め、中国の封建制社会の崩壊と外来文化の衝撃をともなって発展してきたものである。そのなかで、もっとも注目を浴びていた人は程小青であろう。程小青の代表作は『霍桑探案』である。それはコナン・ドイルの『シャーロックホームズ』を模倣し、中国の国情に合わせてできた作品である。程小青のほか、欧米諸国の推理小説を模倣し、中国社会を舞台としての推理小説を書いている作家もたくさん出てきた。