1.2 先行研究
中国には飲食に関する諺は多過ぎて、その中にもいくつかの種類がある。例えば、健康な飲食習慣に関する諺、植え物を植える時期に関する諺、器具に関する諺、フルーツに関する諺などである。本論文は飲食に関する諺を主食、食材、飲み物、調料に分けて展開してみる。手元の限られた資料によると、徐暁艶の『福井工業大学研究紀要』には、旬、魚、酒、食と健康の関係を中心に論じされた。旬に関する諺から見て、日本人は素材の自然の風を重視するし、季節感は中国人より強いと述べた。魚に関する諺から日本人は繊細で敏感だが、中国人はおおらかだという国民性を覗いた。お酒に関する諺からお酒はメリット面とデメリット面も同時に持っていることを認めるのである。食と健康に関係諺から庶民に親しまれる食べ物こそ健康に有益だと述べた。
2 中日飲食に関する諺
2.1 主食に関する諺
主食とは、食事の中心として主要なエネルギー供給源になる食物のことである。栄養素として炭水化物が豊富な作物が選ばれる。主要なエネルギー源を賄う食物を指す語として「主食」の語を用いる。
下記は普通にわれわれのご飯に出る食物の熱量と炭水化物の成分量の比較表である。
主食 トウモロコシ[A]
米[B]
小麦[C]
ジャガイモ[D]
キャッサバ[E]
大豆[F]
サツマイモ[G]
モロコシ[H]
ヤム[I]
プランテン[J]
成分 100gあたりの含有量
熱量(kJ)
360 1528 1419 322 670 615 360 1419 494 511
炭水化物(g)
19 80 71 17 38 11 20 75 28 32
この表に、簡単に米が一番エネルギーが富んでいることがわっかた。
中国と日本は一衣帯水の隣国である。主食はあまり変わらなく、主に米と小麦である。日本は全般的には海洋性気候の為、大陸と比較して冬の寒さはそれほど厳しくなく、温和な気候である。中国は主に亜熱帯季節風気候と温帯季節風気候と温帯大陸性気候で、米に向いている気候である。
中国と日本は、飲食には米と小麦粉は主食となり、現代では、食生活の多様化により、パンやパスタ、ラーメンやうどんもよく食べられ、米は主食という意識は昔より薄弱くなっていても、その地位には変えるわけではない。今の中国にも米は飲食の上に、ほぼ主食の中心となっていている。ほぼ満腹になっていても、主食が出ないと「食事」とならないと考える人もたくさんある、また、中国は面積が広い為、地域によって、小麦粉と米を替わって主食中心になる場合もある。60度を分け目に、緯度はが高ければ高いほど小麦粉を主食になるのである。
次は主食に関することわざである