2 いじめの現状
日本国立教育研究所の調査によると、2010年~2012年までの3年間でいじめる経験といじめられる経験のある小学生はともに全体の90%を占める。日常的な経験として大部分の子供は被害者と加害者の入れ替わりでいじめの深淵に落ちている。いじめの入れ替わりというのは、本来いじめられる側の子が他人をいじめることになること、あるいはその逆のことである。それは両方地位の変換や集団からの認可度の変化などの原因が見られている。源'自:751`!论~文'网www.751com.cn
また、該研究所は2013年8月5日に発表した調査結果で、中学でいじめられなかった子は3割だけだった。さらに、日本文部科学省が2012年に実施したいじめ緊急調査によると、日本全国大学を除き、学校で発生したいじめ認知件数が、4月~10月までの半年間で14万件を超え、約2011年の2倍だった。しかし、日本全国の各自治体の調査方法や認定標準に差があるため、関係専門学者は「陰湿的で、まだ世間の目に入らないケースもたくさんある」と指摘し、実際の発生件数はこれ以上にあることがわかった。
そして、いじめによる青少年の「窃盗」、「暴力」、「殺人」などの非行行為も問題視されている。日本警察庁が調査した結果によると、日本全国の警察が2013年の上半期に摘発した青少年非行事件のうち、いじめに関する事件が142件で、2012年の下半期の195件と比べるとは減少した。主な原因としては「(いじめられる子)力が弱い、無抵抗」との答えが34.6%で、「いい子ぶる、なまいき」との答えが19.3%などだった。さらに、小学生の性的ないじめも増加し、インターネットの影響などとも考えられる。
さらに、最近「LINE」(中国の「微信」に似たAPP)というアプリが若者の間で流行り、日本ではほとんどの子供がスマートホンを持つため、LINEは一種のコミュニケーション·ツールとしてよく若者に使われる。昨年LINEが原因で青少年の間で起きた問題としては、写真の被流出やグループトークによるいじめなどのケースがある。昨年7月に山形県中学生の男子生徒が野球部員の生徒たちに服を脱がせ、写真を撮らせた事件で、生徒たちはLINEを使って写真を内部で広めた。
また、子供の心理状況に関しては、いじめ防止に取り組むNPO法人によると、いじめられる子供のうち3人に1人が死にたいという調査結果がある。そして、いじめへの介入などが原因で、教師がいじめの被害者になる件もますます増加していく。