その研究を通じて、甘えと表現方式のお互い関係を理解するのは目的である。それに、甘え心理以外の心理は表現方式とどんな関係があるかと質問されたとき、その論文は次の研究の経験になるのではないだろうか。
2 甘えについて
2.1 甘えの定義
日本の精神医学者土居健郎によると、「甘え」とは「乳児の精神がある程度発達して,母親が自分とは別の存在であると知覚した後に、その母親を求めていることを指している言葉である」。それは育児の方面からまとめた定義で、甘え心理の起源だと思われる。社会的な方面からみると、甘えは日本社会の他人に対する基本的な態度となって、他人への依存の欲求を求めて、相手との一体化の願望だというものをさしている。どんな方面を問わず、両方とも他人に頼って依頼するという概念を含めている。
2.2 甘えの起源
甘えの起源に関して、土居健郎と竹友安彦はそれぞれの仮説をあげた。
土居健郎は、「甘え」の起源について二つの仮説をあげた。
一つは、「甘え」の起源は「ウマウマ」という乳児用語と関係があるかどうかという説である。彼によると、「甘えは本来、乳児が母を求める感情をさすというものである」。乳児にとって、うまいものは母乳であるものに違いない。食べることを知るだけの乳児が母に依頼する表現は乳を求めることだろう。そうすると、ウマが母を求めるという感情ではないか。日本の古典によると、うましは漢字で「甘し」とも書いて、ウマがアマ発展された単語である。それで、甘えは乳児が母を求めるという希望だといえる。
もう一つは、甘えの起源は「天」のアマと関係があるのではないかいう説である。母を天の範囲に広げると、理由もなく天から恵みを求めるという希望は母を求めるという気持ちと同じように表現できるのではないか。それで、天の「アマ」から「甘え」の言葉が生まれたという説が成立するのだろう。
土居だけではなく、竹友安彦も甘えの語源に仮説を立てた。
竹友は、仮に「甘え」の「アマ」とママは同じで母の意をしているとすれば、どの地域にあるのかを研究することで、甘えの起源をみつけようとする。彼によると、日本語で女性を表す「アマ」という言葉は沖縄と東京地域の方言にある。二つとも下層階級にある女性の意を指している。
その意を検定するために、彼は「アマ」の語源はインドヨーロッパ語族にあると二つの仮説をあげた。一つの語源はサンスクリット語である。サンスクリット語にはambaがあって、母の意をする。その語が日本に渡してから「尼」の語になる。彼によると、「尼には老婦人が多く、その人々への尊敬の気持ちがあるから、日本においても尼が母を意したことも可能である」。
もう一つは、ポルトガル語を起源とする説である。ポルトガル語のamaが、一六世紀ポルトガルの租借地としてのマカオから中世に日本に渡された言葉である、ポルトガル語と同じで、女性や母親などの意で用いられたと思われる。源'自:751`!论~文'网www.751com.cn
両者の仮説によると、「甘え」の「アマ」は「母」を指して、母を求めるという感情は「甘え」の起源だと見られるのだろう
2.3 甘えの発展
「甘え」も動詞「甘える」の名詞化された単語だといえる。「広辞苑」によると、「甘える」とは「馴れ親しんでこびる;人の親切·好意を遠慮なく受け入れる」という単語である。しかし、甘えは他人に依頼するということですが、「甘えられる」と「甘えさせる」の立場によって、甘えがよいものか、悪いものかだとの考えた方が違うのだろう。