要旨『源氏物語』は平安時代の自然と人物の動きの微妙なくまぐまを、みごとに書き上げ、平安時代仮名文の模範的な文体を完成させていた。平安朝文学の集大成といえる作品でもある。同時にその質高さは日本古典文学の最高峰をなす。全篇に「もののあはれ」の情趣を漂わせ、後世の文学に与えた影響もきわめて大きい。本論では、最初に、「もののあはれ」という文学理念の発展について説明し、そして、自然、女性、男性と社会世相との四つの面で、「もののあはれ」という文学理念を詳しく述べた。65497
キーワード:源氏物語;自然;女性;もののあはれ
摘要《源氏物语》成立于平安时代,将平安朝时代的自然和人物之间的关系,用平安朝时期的假名文体完美的展现出来。是平安朝文学的集大成,同时它的文学价值也到达了日本古典文学的最高峰。整部作品透露出物哀的情趣,对后世的文学产生了极大的影响。在本论中,一开始对物哀这个文学理念进行说明,然后又通过自然、小说中的女性、男性以及社会世相这四个方面,详细地阐述了“物哀”这一文学理念。
毕业论文关键词:源氏物语;自然;女性;“物哀”
目 次
謝辞 I
要旨 II
摘要 Ⅲ
1はじめに 1
2「もののあはれ」の発展 3
3 自然と「もののあはれ」 4
3.1 日本の自然環境の特点 4
3.2 自然景色と「もののあはれ」 4
4 女性たちと「もののあはれ」 6
4.1 藤壺と「もののあはれ」 6
4.2 「政治婚姻」の犠牲品 6
4.3 男性の権威に従属する女性たち 6
5 男性たちと「もののあはれ」 8
5.1 桐壼帝と「もののあはれ」 8
5.2 光源氏と「もののあはれ」 8
6 社会世相と「もののあはれ」 10
7 おわりに 11
参考文献 12
1 はじめに
『源氏物語』は、藤原道長が政権を握る時、平安王朝の全盛時期に完成されたものである。この時期、平安京の貴族が享楽にふけて、表から見ると、太平の世であるが、実は各階級の間の矛盾が複雑で、鋭かった。藤原道長は皇室の外戚を利用して、摂関政治を実施し、藤原家がすべてのよい官位を独占して、自分の荘園を拡大し、同族の間で権力を奪い戦いを展開する。その反面、皇室貴族は大寺院を依頼して、上皇院政を設置して、藤原道長の勢力を反抗する。中下層貴族は、才能があるが、出世することができないから、仕方なく地方に行って、ほかの道を探すしかない。一方、地方貴族の勢力はますます強くなる。荘園の農民の反抗を加えて、彼らの矛盾がもっと鋭くなり、武装反乱を何度も起こした。作家紫式部は皇室の矛盾に気づき、その時代歴史を背景に、主人公光源氏の生活経験と恋愛を通じて、当時、貴族の腐敗生活を描いた『源氏物語』を書き上げた。