要旨妖怪は日本で伝承される民間信仰において、人間の理解を超える奇怪で異常な現象や、あるいはそれらを起こす、不思議な力を持つ非日常的、非科学的な存在である。各国家、各民族の神と妖怪は紛れもなく各自の民俗文化に不可欠な存在として活躍している。日本の神と妖怪はもともと原始宗教から伝われてきた民間信仰の産物である。時代の変遷に従って人間が妖怪に対する見方も変わり続けてきた。井上円了、柳田國男などの多くの日本学者は妖怪文化について多くの研究を始めた。今の妖怪文化は刮目して待つものである。45904
本論はまず妖怪の種類と時代の変遷が妖怪文化に与えた影響を簡単に紹介しながら、妖怪に対する見方の変遷を論じる。
キーワード:宗教 妖怪文化 距離感 見方 影響
目 次
題名 妖怪に対する見方の変遷 —— 人と妖怪との距離感を中心に
目次
序論 1
第一章.妖怪の種類と変遷 1
1.妖怪の種類 1
1.1.「田舎」と「都会」 1
1.2.三つのグルーブ 2
2.時代の変遷 2
2.1.大和時代 2
2.2.飛鳥時代 3
2.3.平安時代 3
2.4.幕府時代 3
2.5.戦国時代 3
2.6.室町時代と江戸時代 3
2.7.明治時代 4
2.8.大正時代と昭和時代 4
2.9.平成時代に至るまで 5
第二章.民間信仰と昔の妖怪に対する見方 5
1.民間信仰 5
1.1.神道 6
1.2.アニミズム 6
1.3.仏教と道教 6
2.昔の妖怪に対する見方 7
第三章.妖怪文化と現代の妖怪に対する見方 8
1.科学的で検討する見方 8
2.興になるという見方 9
第四章.妖怪を通じて社会の役に立つ 10
1.アニメの例 10
2.素材としての例 11
結論 12
参考文献 13
序論
「日本人は最高度に、喧嘩好きであると共におとなしく、軍国主義的であると共に耽美的であり、不遜であると共に礼儀正しく、頑固であると共に順応性に富み、従順であると共にうるさくこづき回されることを憤り、忠実であると共に不忠実であり、勇敢であると共に臆病であり、保守的であると共に新しいものを喜んで迎え入れる。彼らは自分の行動を他人がどう思うだろうか、ということを恐ろしく気にかけると同時に、他人に自分の不行跡が知られない時には罪の誘惑に負かされる。彼らの兵士は徹底的に訓練されるが、しかしまた反抗的である。」と『菊と刀』 にそう記されている。
日本人は文化と地理の二重の圧力のもとで、こういう矛盾した考えを生み出したのだろう。すると、彼らはこのストレスの解消をするため、各種類の妖怪を作り出した。昔、人間が自然の不可解なものへの恐怖から生み出された妖怪は、ある意から言えば、また人類文明と自然の間に中枢のようなものである。昔の妖怪に対する恐れる見方が変わり、今は研究対象になり、さらに人々の好奇心と好きな気持ちをひきつける。妖怪文化を通じて個人、経済、政治また環境など各領域に様々な問題を指摘することができる。本稿では、妖怪の種類と時代の変遷が妖怪文化に与えた影響を簡単に紹介しながら、妖怪に対する見方の変遷を論じる。
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