要旨本論の目的は中日でともに「書聖」と呼ばれている王義之の日本書道への影響を研究することである。本論の第二章では先行研究として、王羲之の生涯と王義之の書道の代表作について簡単に紹介する。第三章は王羲之と日本書道との関係を研究する。その方法は王羲之に影響された日本書家を列挙し、それを通じ王羲之が日本書道の発展にどのような役に立ったかについて研究するつもりである。さらに王羲之と日本の平仮名の発生との関係を研究するつもりである。第四章は王羲之が日本書道の発展でどのような役に立ったかを分析し、今後の研究課題を説明する。48031
キーワード:中国書法; 日本書道; 王義之; 「三筆」と「三跡」; 平仮名
摘要本论文的目的是研究在中日都有着“书圣”之美誉的王羲之对日本的书道有着怎样的影响。本论文的第二章是对王羲之的生平及书法作品的简单介绍。在第三章会通过研究王羲之对日本的书法家以及日本的平假名的影响来研究王羲之对日本书道的影响。最后一章则是对全文内容进行简要的分析总结,并且提出今后的研究课题。
毕业论文关键词:中国书法; 日本书道; 王羲之; “三笔”和“三跡”; 平假名
目 次
1 はじめに 1
2 王羲之の人と書 3
2.1 王羲之の生涯 3
2.2 王羲之の書道の代表作 4
2.2.1 王義之の作品リスト 4
2.2.2 蘭亭序 5
2.3 王義之の書道観 6
3 王羲之と日本書道 7
3.1 王羲之と日本の書家 8
3.1.1 王義之と「三筆」、「三跡」 8
3.1.2 王羲之と空海 8
3.1.3 王羲之と小野道風 9
3.2 王羲之と平仮名 10
4 おわりに 10
注釈 12
1 はじめに
書道は中国で発明され、発達した特別な芸術の一つである。それは、中国民族のもつ叡智や美的感覚によって、全く異文化の影響を受けることなく、今日まで発展してきた。尤も、書道は文字を使用する芸術である。その書体は線を主体として隷書、草書、楷書や行書などの種類に分類される。書道が追究し、表現する内容には、極めて深遠な芸術的弁証法が内涵されており、その一点一画に「依於筆、本乎道、通於神、達於気」という芸術精神が流れていると言われている。
書法は日本で書道と呼ばれているが、日本書道は中国書道を基にして、日本の文学や宗教などと融合して生まれたと考えるほうが正しい。つまり、中国書道と日本書道は、中国文化と日本文化との差異ゆえの書の発展方向の違いにおける二つの型式であると言える。たとえば、中国は書道を尊重している。しかし、日本はやはり中国より書道に対する興は薄いと思われる。日本は個性的で美しい書を作りたいが故に、書道に対する意識が低下しているのではないかと考えられる。中国書道は精神そのものが書の中に入り込んでいるが、日本書道は「美しさ」と「個性」を追求しているため、精神はなくとも最初に印象づけるような書を創り上げているのではないだろうかという疑問がある。ところで、中国書道と日本書道の最も大きな違いは文字にあると言われている。中国は漢字のみである。これに対し、日本は漢字と仮名を併用している。なお、『古事記』の中つ巻と『日本書紀』の第十巻からわかるように、西晋太康五年(西暦284年)、西晋の国王は日本の太子のオファーを受け、次の年、王仁を派遣して日本に学問の講義をしにいく。 その結果、中国の『論語』と『千字文』は日本へ輸入された。『千字文』などの輸入は中国書道が日本へ輸入されることのはじめという説がある。