要旨本稿は日本語の副詞「きっと」と「必ず」の相違に関する研究である。副詞「きっと」と「必ず」は意が近く、使用方法も似ているので、従来、類義語として捉えられてきた。「きっと」と「必ず」は中国語で両方とも「一定」と翻訳されるから、母語の影響を受けて中国人学習者はよくこの二語を誤用している。本稿では先行研究を踏まえ、「きっと」と「必ず」の使い方を断定・推量・意志・願望・命令・依頼・客観的な記述に分けて、誤用例文の分析を通して、二語の正しい使い方を検討する。本稿は三つの部分からできている。第一章では辞書における「きっと」と「必ず」の意と先行研究を紹介し、本稿の目的と研究方法を述べる。第二章では、誤用例文を通して誤用の発生を分析する。第三章では、まとめて結論を出す。
摘 要本论文是关于日语副词“きっと”和“必ず”的使用差异的研究。这两个副词意思相近,使用方法也很相似,一直被当作近义词。“きっと”和“必ず”在中文里都翻译成“一定”的意思,受母语的影响,学习日语的中国人经常误用这两个词雨。但是,实际上这两个词既有相同的地方,也有不同的地方。本论文在先行研究的基础上,把“きっと”和“必ず”的使用方法分为断定、推量、意志、愿望、命令、依赖、客观记述,通过分析误用例句,探讨两词的正确使用方法。本论文由三章组成。第一张介绍了在各辞典中“きっと”和“必ず”的意思,并介绍了关于两词的先行研究,讲述了本论文研究目的和研究方法。第二章介绍了误用产生的原因,分析误用例子。第三章总结上文得出结论。47943
キーワード:きっと;必ず;誤用
毕业论文关键词:きっと;必ず; 误用
目 次
1.はじめに 1
1.1辞典による「きっと」と「必ず」の解釈 1
1.2先行研究 4
1.3本稿の目的と方法 6
2.中国学習者の例文から見る誤用分析 6
2.1誤用とは何か 6
2.2誤用例文の分析 7
2.2.1断定の場合‥· 7
2.2.2推量の場合 8
2.2.3意志の場合 9
2.2.4願望の場合 9
2.2.5依頼、命令の場合 9
2.2.6客観的な記述10
3.まとめと今後の研究課題 11
3.1まとめ 11
3.2今後の研究課題 12
注释 12
参考文献 12
謝辞13
1.はじめに
近年、日本語を学ぶ中国人学習者には、類義語である「きっと」と「必ず」の使い方の誤用が問題になっている。本来、中国人の日本語学習者にとっては、副詞の学習は大変難しいことである。特にこの二語は中国語では両方とも「一定」と訳されるため、違いがはっきり分からない。例えば、日本語の教科書である『新編日本語』には、「きっと」と「必ず」は第1冊第12課の212ページと第1冊第17課の253ページに出てくる。例文の、「元旦は大変な人出で、バスがきっと混むでしょう」と「必ず鉛筆で書いてください」から導入する。学習者は「きっと~~だろう」、「必ず~~してください」という関係を認識できるが、単語リストでは両方とも中国語で「一定」と翻訳されている。したがって、中国人学習者は「きっと=必ず=一定」という認識になりやすい。さらに、中国人学習者はこの二語の詳しい意と使い分けを知るために、普通は辞書に頼るしかないであろう。しかし、辞書も言葉の意の解釈だけであり、他の言葉との使い分けなどの解釈はそれほど十分ではない。『新日汉辞典』を調べると、「きっと」と「必ず」の中国語訳は同じく「一定」である。それで、学習者は「きっと=必ず=一定」の理解がさらに固まる。確かに、中国語の「一定」は適用範囲が広く、人称、時間、用語などの制限がない。しかし、「きっと」と「必ず」は使用上に制限があり、また、同じところもあれば、違うところもあるわけである。