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    2.1.2 戦争の影 3

    2.2 戦争に関する作品 4

    2.2.1戦争に関する作品の列挙 4

    3.「張紅倫」と「ごんごろ鐘」の内容 6

    3.1  「張紅倫」 6

    3.1.1 あらすじ 6

    3.1.2 背景 7

    3.1.3 「張紅倫」における南吉の戦争観 7

    3.2「ごんごろ鐘」 8

    3.2.1 あらすじ 8

    3.2.2 背景 8

    3.2.3「ごんごろ鐘」における南吉の戦争観 9

    4.戦後の改作 10

    4.1 南吉と巽聖歌 10

    4.1.1南吉の死 10

    4.1.2 巽聖歌 10

    4.2「張紅倫」の改作 11

    4.2.1 改作部分の比較 11

    4.3「ごんごろ鐘」の改作 11

    4.3.1改作部分の比較 11

    5.おわりに 13

    参考文献 14

    1.はじめに

    新美南吉(1913.7-1943.3)は、「赤い鳥」に「ごん狐」を始めた童話、童謡を投稿し、それを機に童話作家としての道を歩んでいた。1941年10月、彼の処女出版集『良寛物語 手毬と鉢の子』が出版された。1943年、南吉は29歳の若さでなくなってしまった。彼は、一生、小説や詩や童話など大量な作品を作った。南吉は童話作品で有名になった。彼の作品は、「物語性豊かでユーモアとペーソスに満ちた...愛知県知多半島の風土を背景に、哀しみの中にも心の通い合いや美しい生き方といった普遍的なテーマが描かれ、死後70年が経つ現在もますます多くの人に親しまれています」と言われている。その心に沁みる童話が高い評価を受けている。それで、南吉は「日本のアンデルセン」と称され、かつて児童文学の大家の小川未明、坪田譲治などの作家と同じように有名である。また、地方で教師を務め若くして亡くなった童話作家という共通点から宮沢賢治との比較で言われることも多い。賢治に対し、南吉は人から見た視線で自分の周囲の生活の中から聞いた素朴なエピソードを脚色する作風で、「北の賢治、南の南吉」と呼ばれていた。南吉の作品も学生の教科書に採用されている。このことも南吉の作品が有名になる原因の一つである。

    南吉について言えば、普通は「ごん狐」、「去年の木」、「手袋を買いに」などみんなによく知られている作品を思い出す。確かに、これらの作品は南吉の代表作である。でも、その以外に、南吉は様々な読む甲斐がある作品を書いた。例えば、戦争に関する作品だ。

    南吉の一生は、大正二年(一九一三)から、昭和十八年(一九四三)まで、全て戦争の影で暮らしたことである。つまり、南吉の短い二十九歳の一生は第一次世界大戦と第二次世界大戦の間で過ごした。戦争は南吉の人生にも作品にも大きな影響を与える。それで、戦争に関する作品も色々だ。本文は代表的な二つの作品、「ごんごろ鐘」と「張紅倫」をめぐって南吉の戦争への考えを見てみる。

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