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2 宮崎駿と彼の代表的な作品
2.1 宮崎駿について
宮崎駿 は、一族が経営する「宮崎航空興学」の役員を務める一家の4人兄弟の二男として、東京市で生まれた。幼少時は絵がずば抜けて上手だった。大学在学中にアニメーションの世界へ進む事を決断した。
大学を卒業し、アニメーターとして東映動画に定期採用で入社した。入社後、動画などを手がけた。1984年にアニメーション映画として製作を公開された。映画『風の谷のナウシカ』は、『ルパン三世 カリオストロの城』がテレビ放送され、その面白さが広く社会に認知されたこと、作家としての宮崎駿が広く認知されることとなった。その後は1985年に徳間書店の出資を得てスタジオジブリを創立した。
1986年の『天空の城ラピュタ』をはじめ、『となりのトトロ』、『魔女の宅急便』、『もののけ姫』次々と発表された。子供から老人まで、宮崎駿のアニメは人気があった。特に2001年に発表した『千と千尋の神隠し』は日本国外からの評価も非常に高く、翌年のベルリン国際映画祭では日本としては39年ぶり、アニメーションとしては史上初の金熊賞を受賞し、2003年にはアカデミー賞長編アニメ賞を受賞した。
2004年に公開の『ハウルの動く城』はさらにヴェネツィア国際映画祭のオゼッラ賞、ニューヨーク映画批評家協会最優秀アニメーション賞を受賞し、その年の米アカデミー賞の長編アニメ部門に再びノミネートされるなど前作同様日本国外においても高く評価された。2005年には、ヴェネツィア国際映画祭において優れた世界的映画人に贈られる栄誉金獅子賞を受賞した。2006年には、アメリカ映画界最高の名誉とされるアカデミー賞の選考委員に選ばれ、招待状が送付された。
2012年には、文化勲章に次ぐ栄誉である文化功労者に選ばれた。
2013年に、自身の『同名漫画』を原作とした、アニメーション映画『風立ちぬ』を公開した。同年9月1日、宮崎が長編映画の製作から引退することをスタジオジブリ社長星野康二が発表した。
2.2 宮崎駿の代表的な作品——『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』
2.2.1 『となりのトトロ』
『となりのトトロ』は、スタジオジブリ制作の日本の長編アニメーション作品だ。昭和30年代前半の日本を舞台にした幻想曲だ。田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ、メイ姉妹と、“もののけ”とよばれる不思議な生き物「トトロ」との交流を描いた。四季の自然の美しさを背景に、考古学者のお父さん、サナトリウムで静養中のお母さん、優しいお婆ちゃん、純情少年カン太、そして風のように疾走するネコバスなどの優しく暖かな印象を残すキャラクターたちが登場し、姉妹とトトロとの心温まる交流を描いたファンタジーアニメの傑作である。映画の中で、母がいなかった歳月には、トトロが彼女たちの心に母性愛の空白を埋めて、彼女たちを母に代わって健康で、幸せに成長をさせた。このことから、人は人間社会の中に欠けているものは自然からもらう。これも宮崎駿は親心や生命の成長に注目している。