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    「正統的な人間に」――大江健三郎の『個人的な体験』と『ヒロシマノート』を中心に要旨大江健三郎は『ヒロシマ・ノート』を作るとともに、脳障害がある長男のことを素材にし、『個人的な体験』を書き始めた。従って、その二つの作品の間には何らかの関係があるようである。数多くの研究者は実存主義と人道主義という視点から、『個人的な体験』と『ヒロシマ・ノート』を研究した。しかし、作中の人物の視点から二つの作品を組み合わせて分析した先行研究はごく限られている。本論文では、筆者は作中人物の視点から、大江の実際の生活を背景にし、『個人的な体験』と『ヒロシマ・ノート』の分析を考えている。これによって、多少大江健三郎研究に貢献できるのではないかと思う。48369
    キーワード:大江健三郎;『個人的な体験』;『ヒロシマ・ノート』;被爆者;正統的な人間に 
    《做一个正统的人》——以大江健三郎的《个人的体验》和《广岛札记》为中心
    摘要大江健三郎在创作《广岛札记》的同时,也以脑部存在缺陷的长子为素材,开始创作《个人的体验》。因此,两部作品之间似乎存在着某种关系。多数的研究者是从存在主义和人道主义的角度来研究《个人的体验》和《广岛札记》的。但是从作品中人物的角度将两部作品结合起来分析的先行研究基本上不存在。在此论文中笔者想从从作品中人物的角度出发,以大江的实际生活为背景,来分析《个人的体验》和《广岛札记》。从而希望进一步推进对大江文学的了解。
    毕业论文关键词:大江健三郎;《个人的体验》;《广岛札记》;原子弹受害者;做一个正统的人
    目 次
    1. はじめに    1
    2.先行研究    2
    2.1 実存主義から    2
    2.2 人道主義から    2
    2.3 積極的な人間性    3
    3.『ヒロシマ・ノート』の被爆者の意識    5
    3.1 正統的な人間の形成    5
    3.2 被爆者と正常者との比較    5
    4.『個人的な体験』の主人公鳥の心理の変化    7
    4.1 心理の変化    7
    4.2 変化の原因    7
    5.『個人的な体験』と『ヒロシマ・ノート』との比較    9
    5.1 相違点    9
    5.2 共通点    9
    6.おわりに    11
    6.1 まとめ    11
    6.2 今後の課題    11
    注釈    12
    参考文献    13
    1. はじめに
    1963年6月、大江健三郎の長男が生まれたが、その赤ん坊は頭が二つあるように見え、手術後、脳障害になってしまった。そのことは若い父親、または感受性の強い作家である大江健三郎に大いに衝撃を与えた。また、同年の夏、大江健三郎は第二次世界大戦の時、アメリカに原子爆弾を投下された広島へ視察に行った。戦争の残酷さや核兵器の怖さ、それに対する広島の被害者の粘り強さを実感した後、『ヒロシマ・ノート』を書き始めた。およそ同時期に、大江健三郎はその複雑な感情を素材にし、『個人的な体験』をはじめ、『万延元年のフットボール』、『沖縄ノート』などの創作に取り掛かった。
    従って、1963年は、大江健三郎の文学創作における非常に重要な時期であり、文学スタイル変化のターニングポイントであると言っても過言ではない。
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