1.2 先行研究
遼寧師範大学教育学院の孟慶艶(2008)が第二次世界大戦以後、法規保障のもとでの日本の就学前教育の発展に注目しながら、日本の就学前教育の法律、私立の就学前教育、教師の給料と資格などについて研究を行い、日本幼児教育立法を論じた。孟慶艶は「第二次世界大戦が終わって以来、日本政府は様々な法律を打ち出し、就学前教育事業の健全なる発展を保証する」と述べている 。孟慶艶は法規保障にしか注目せず、日本の幼稚園教諭にほとんど言及していない。
河北大学の孟紅艶(2008)は日中幼稚園教諭の比較研究を行い、幼稚園教諭個人と団体の分析をし、教師個人の社会責任、特定の価値観、行為の仕方教師団体の学歴、性別などを研究した上、中国の幼稚園教諭を養成する方法を論じた。江南大学の王冕(2011)は日中両国の幼児教育を比較し、日中両国の幼児教育の発展、教育機関、教育理念、学習内容などについて詳しく論じた。しかし、王冕は主に政府と社会の立場から研究し、日本の幼稚園教諭の質の高さの原因と中国の幼稚園教諭の養成方法などには触れなかった。
金森由華(2013)は「幼児園教諭の職業意識調査-他職種教員との職業イメージ比較-」という論文で幼稚園教諭の職業意識について調査を行った。日本の幼稚園教諭に関する属性および自己評価、子どもへの影響、大人への影響、世間からの尊敬、社会への貢献度などを調査した。しかし、調査対象の範囲は幼稚園教諭に限っているので、高等学校教諭や中学校教諭や小学校教諭に比べ、幼稚園教諭の社会的地位が低いということも当然だと思われる。
1.3 本稿の目的と方法
第二次世界大戦以後、日本は先進国となり、教育制度が全面的に改革され、特に就学前教育の水準は世界论文网でもハイレベルに達した。本論文では、先行研究を踏まえ、日中両国の学者の幼児教育についての研究論文を参考し、日本の幼稚園教諭の養成、現状と地位などを研究し、さらに日本の幼児園教諭の質について分析する。そして、中国の幼稚園教諭を養成するのにどのような方法があるかを探究する。
2.日本の幼稚園教諭の質について
2.1 厳しい幼稚園教諭免許制度
2.1.1就職前の教諭免許
就学前教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な一部分であり、これは幼児期の特性を踏まえ、ふさわしい生活環境で行うことを基本とする。幼稚園教諭は,主体的な活動を通して幼児一人一人が着実な発達を遂げていくために、幼児の活動の場面に応じて様々な役割を果たさなければならない。そして、日本の幼稚園教諭の質は、大きい程度で国家の教育品質を決定すると言っても過言ではないだろう。したがって、日本では幼稚園教諭免許状を取得することは、非常に難しいこととされている。
日本の幼稚園教諭免許状の種類は以下の三つである。
まず、普通免許状である。普通免許状には三つの免許状が含まれている`751|文\论*文-网www.751com.cn。第一は専修免許状である。専修免許状とは、修士の学位を有しており、教科に関する授業を受け、6単位を取り、専修教職に関する科目の35単位を取り、教科又は教職に関する科目の34単位を取得することで授与される。第二は一種免許状である。一種免許状は、四年制大学の学士の学位を有しており、教科に関する授業を受け、6単位を取り、一種教職に関する科目の35単位を取り、教科又は教職に関する科目の10単位を取得することで授与される。第三は二種免許状である。二種免許状は、短期大学士の学位を有し、教科に関する科目の4単位を取り、教職に関する科目の27単位を取得することで授与される。以上これらの免許状の有効期間は10年間である。