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駅弁は日本の独特のものである。この論文では、駅弁の起源、発展、現状を説明し、駅弁の日本文化への影響を検討してみたいと思う。
2 日本駅弁の概況
駅弁とは主として鉄道駅で販売されている弁当のことをいう。特に、販売される駅や鉄道路線、地域に限定の弁当を指す。このほかにはすぐに簡単に食物を手に入れる手段がなかった。駅弁は、列車が駅に停まっている間に、あるいは乗車する前に買い求める。それぞれの駅では、その方の料理を使った独自のメニューを作ろうと努力しまった。しかし、 概して質、量ともに創造性に富むものとは言いがたいものである。日本の駅弁は私たちにとってよく知らないものと言えるだろう。それでは、この部分は日本の駅弁の起源、発展と現状を紹介する。
2.1日本駅弁の起源
弁当の起源は平安時代まで遡ることができる。当時は「頓食（とんじき）」と呼ばれたおにぎりのほか、「干し飯（ほしいい）」または「糒（ほしいい）」と呼ばれ、調理済みの乾燥米が携帯用の食料として利用されていた。干し飯は小さな入れ物に保管することができ、そのまま食べる、あるいはこれを水に入れて煮るなどして食べられていた。
駅弁はどんな時から始めたものかは諸説あり、日本最古の駅弁がどこの駅で発売され、どんな時から販売し始めたのかは確定されていない。多くの説のひとつは通説となった。日本で最初の列車が新橋から横浜まで走ったのは一八七二年である。駅弁が始まったのはおそらくその後まもなくのことでしょう。その三年後には、京都～大阪～神戸の鉄道も完成し、各地で弁当が販売されるようになりましたので、どこがはじめてだったのかはっきりとはわからない。しかし、一八八五年七月一751日、宇都宮駅が最初だったと言われている。メニューはにぎりめし（中に梅干しをいれてごま塩で握ったもの）とたくあんだった（入江、一九九五）。鉄道に頼まれて、乗客に提供する弁当は宇都宮駅で販売するのは駅弁の始まりだとされている。この日、日本の駅弁記念日となっている。当時の弁当は非常に簡略であって、いまの弁当と違っている。今のように折り詰めに入った駅弁は1890年に姫路駅でまねき食品が発売したものが一番早いとされている。姫路駅の構内で売り買いをし始め、駅弁などのような食品を販売する。社史によって、同年折り詰めに入れた幕の内弁当を販売し始めており、これは駅弁における幕の内弁当の元祖であると述べている。『元祖・駅弁--姫路の「まねき」』 と題する記述がある：日本初の駅弁は、明治十八年に日本鉄道会社宇都宮駅で売り出されたものというが、これはにぎり飯二個を竹の皮で包んだだけであった。折り箱に入った幕の内風で、その後の駅弁の形をつくり出したのは、この姫路の駅弁が元祖といえる。